これは僕のMacBookAirに起きた奇跡の物語、、、
水濡れ故障による絶望、そして復活までをMacBookユーザーに是非覚えておいてもらいたい教訓とともに振り返ります。
大丈夫。あなたのMacBookも必ず生き返ってくれるはず、、、
30年間紅茶カテゴリーのトップを走り続ける紅茶界の重鎮
それはいつもと変わらない金曜の午後のオフィス
僕は平穏な午後にぴったりの飲み物「午後の紅茶 ホットミルクティー」を飲みながらいつものようにMacを立ち上げようとしていた。
その時はまだそんな優雅な時間を演出するはずの紅茶界の重鎮が突然僕に牙を剥いてくるとは思いもしませんでした・・・
一瞬気を許した瞬間、ミルクティーが気管に入るか入らないかのセトギワをさまよい「大丈夫!耐えれる!!」と思った瞬間
「ゴフッ!!ゴフッ!!ゲホヘフォ」
口と鼻から綺麗な放物線を描き飛び出したミルクティー。その先にはあろうことかMacbookAirが!!
それは武藤敬司の毒霧のような霧状ではなく、マーライオン張りにかなりの量が噴出されました。
教訓その1 ホットミルクティーは気管に入るとものすごい勢いで吹き出す。
最大の敵は過信だった
見事にキーボードと画面に飛び散ったミルクティーを見て僕の心は落ち着いていた。
このくらいの事でMacは壊れたりする訳ないと思ってたんでしょうね。ううん、確実に思ってた。
ティッシュを手に取り散らかったキーボードを拭きながらふと画面に目をやるとそこには予想だにしない光景が!!
「おんぎゃああぁあぁあああぁあああゃあああぁあゃあああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ログイン画面ズレてるやーーーーん!!!しかも変な色になってるしぃぃいぃいいぃーー!
まずは電源を落とすことが重要なはず!なはず!
急いで電源ボタン長押し、、、、、、、、、、、、
全然電源落ちーーーーーーーん
「ヤバいやばいヤバいヤバいやばいヤバいヤバいバヤいバヤいバヤいばやい」
とりあえず拭け拭けふけ拭け拭け拭け拭け!!
ひととおり拭き終わったけど画面は相変わらずバグったまま、、、
今一度電源ボタン長押し!
「はいっ、ダメーーーーーーーーーーーー」
出来ることもなく何故かMac持ってウロウロ
同僚のヤマに見せたら「ヤバッ」って
「知ってるぅぅううぅ〜〜〜〜」
ウロウロしながらふと画面を見るといつの間にか真っ暗に、、、、、、
オフィスにはミルクティーの甘い香りがほのかに漂っておりました
教訓その2 濡れて5秒でバグ発生、僕らが思っている以上にMacBookAirは水濡れに弱い
手探りの復旧作業〜成功と失敗〜
購入してまだ10ヶ月。ミルクティー洗浄をしたことで僕のMacBookはほぼ新品と言っていいほど綺麗になっていた。
MacBookの表面はとても頑丈で傷が入りにくく、O型でガサツな僕はとても満足していた。
しかし水濡れにはこんなにも弱かったなんて、、、、いや弱いってもんじゃない。
クソ弱い!!!
そんな文句を言ってても仕方ないので、僕は復活させるための作業に取りかかることにした。
とりあえずしっかり拭いてみよう。
キーボードのボタンを取って拭いてみた
表面的には綺麗になってるけどキーボードの中にまで水分が入ってるに違いない!!
取れるかどうか不安だったけど、決意を決めて精密マイナスドライバーを突っ込んでみると意外と簡単に取れた。
取っては拭き、取っては拭き、2.3個やったところで気がついた。
中は全然濡れてない、、、、
濡れ方にもよるのだろうけど、かなり濡れたように見えた僕の場合でもキーボードの中は全然濡れた形跡がなく、全く意味がなかった。
教訓その3 キーボードボタンは取れる。濡れ方によっては取って拭いてみるのも効果的?
空気孔を徹底的に拭いた
MacBookAirは一見キーボードとトラックパッド部分以外には隙間らしきものはなく水の侵入口は無いと思っていた。
しかしよく考えてみるとMacBookにもファンがある。ってことは当然吸排気口もある。
Macをよく見ると画面とキーボードのつなぎ目、可動部分の隙間に細めの穴がたくさん空いていてどうやらここが空気孔っぽい。
キーボードの次はここを徹底的に拭いた。
僕が使ったのは子供の頃に何故かよく作っていたティッシュの「こより」
みんなも1度は作ったことがあるよね?
これを隙間にねじ込んで拭いてみると、しっかり拭けていたと思っていた空気孔はまだまだ濡れていた。
こんなことを言うと何だが、これは快感を覚えるほどよく拭けた 笑
そして、かなり効果的だったと思う。
というか、故障の原因は空気孔からの水の侵入だと確信した。
教訓その4 水分は空気孔から大量に侵入する!!水分も残りやすいのでしっかり拭こう!!
ガスファンヒーターの前に置いてみた
完全に表面の水分を取り除いたところで、今度はいかにして乾かすかを考えた結果ファンヒーターの前に置いてみることにした。
この状態でしばらく放置。
ところが、待ってる間インターネットで水濡れに関する先輩たちの知恵を調べていると、ヒーターの前に置いたり、ドライヤーを当てたりするのは良くない的な情報が、、、、
Macは放熱性向上のためか熱伝導が良いようで3分ぐらいヒーターの前で熱されたMacは全体が暖かくなっていた。
確かに良くなさそうなので3分でやめた。
教訓その5 暖房の前においても多分意味ない。やらないほうがいいぐらい
悲劇!!Macが水濡れした時に絶対してはいけないこと
ヒーターの前で放置中にインターネットで調べた情報の中に一際興味をそそる記事があった
それは充電コードをつないでみて、充電ランプが点灯すればMacは死んでないらしい、、、
要はいつも通り点灯すれば生きている!!
すぐにでも結果が欲しい僕はこれを試すことにした
恐る恐る電源コードをつないでみると、、、
キタッ!!!!ランプついた!!!
「よっしゃーーーー生きてるーーーー!!」
これに気を良くした僕は電源がつくのではないかと電源ボタンを長押しした
これが最大の過ちだった
「ウィーーーーーーン」
押した途端にファンが回り、ほのかにミルクティーの香りがしたが画面は真っ暗のまま。
やっぱりダメかと落胆した僕に更に追い打ちをかけるように絶望的な現象が起こった
なんと本体全体が発熱しホッカホカに!!!
普段使っていた時にはほとんど発熱しなかったので、明らかにヤバイ状況だとすぐに理解できた。
「やばい!!さっきよりやばい!!なぜ電源ボタンを押してしまったんだーーー!!!バカーーーー!!」
こうなるともうヤケクソ 笑
電源ボタンが壊れるほど強く何度もなんども押したが当然電源はつかず、、、
Macはどんどん熱くなっておられました。
教訓その6 下手な期待は捨て、水濡れしたらとにかく電源から遠ざける
とんでも無いことをやらかしてしまった僕はまたMacを持ってウロウロ
同僚のヤマに熱くなったMacを見せると「もうMacじゃなくて湯たんぽじゃね」って
「うまいこと言ってんじゃねーーーー!!!」
教訓その7 水濡れしたMacの電源ボタンを押すと「湯たんぽ」になる
MacBook水濡れ修理の厳しい現実
ホッカホカになったMacBookを眺めながら、僕は自力での復活を諦め修理を依頼することに決めた。
購入先のエディオン
まず最初にMacを購入したエディオンに連絡することにした。
なぜなら、購入して1年未満、購入時にはAppleの追加保証にも加入しており、保証書も手元にある。
かなり期待を込めて電話番号をプッシュした
プルルル。ガチャ。
エディオン店員「お電話ありがとうございます。エディオン東広島店です」
重田「あっ。私重田と申しますが。昨年そちらで購入したMacBookAirを水濡れで故障させてしまい、修理をお願いしたいのですが、可能ですか?」
エディオン店員「Macの水濡れですか、申し訳ございませんが当店ではMacの修理はお受けできませんので、お近くのアップル正規店にご相談ください」
重田「そうですかぁ。ちなみに購入時に追加で保証に加入しているのですけど、水濡れは保証対象外ですよね?」
エディオン店員「水濡れはダメですね」
重田「ですよね。分かりました」
エディオン店員「はい、ありがとうございました」
今思うと普通の対応だけど、その時の僕は藁にもすがりたい気持ちだったからか、少し冷たい対応に感じた、、、
教訓その8 購入元がエディオンの場合、Macの水濡れで相談しても無駄
パソコンショップ「パソコン工房」
次に、近所に店舗があり以前会社のパソコンを1から組み立てた時に利用し、マニアックなスタッフが多そうなイメージのある「パソコン工房」に相談してみることにした。
ここなら何とかしてくれるかもしれない!!!と期待を込めて番号をプッシュ。
プルルル。ガチャ。
パソコン工房店員「お電話ありがとうございます。パソコン工房東広島店です」
重田「あっ、ちょっとお聞きしたいのですが、そちらでMacBookの修理はして頂けたりしますか?」
パソコン工房店員「申し訳ございません、当店ではMacの修理は承っておりません」
はい、終了ーーーーーー
教訓その9 パソコン工房はMacBookの修理はできない
最終手段Appleサポート
アップルサポートなら確実に修理はできるのは知っていたので、最後の砦として取っておいたアップルサポートに連絡した
ガイダンスに沿ってボタンを押しオペーレーターにつながる。
アップルサポートではまず本体の登録情報を調べるために、製品シリアル番号をオペレーターに伝えるところから始まった。
購入時のMacの箱を持っていたので箱に記載されているシリアル番号を伝えスムーズに案内を受けれると思ったが、何故か本体に登録されているユーザー名が違うらしい、、、
あれ、もしかして会社名とかになってますか?と聞いても
いえ、個人名様です。もう一度シリアル番号を教えてもらっていいですか?
再度伝えてもやっぱり違う。今回登録情報を変えておくとのこと
正直早く修理の話をしたかったのでその時はどうでもよかったが、今思うと何故僕のMacが別人の名前で登録されていたのかが気になる、、、、
それはさておき、本題の修理の話に
重田「実はこのMacBookを水濡れで故障させてしまって、、、」
アップルスタッフ「おっとーー。水濡れですか」(マジでこんなノリでした 笑)
重田「そうなんです。これって修理は可能ですか?」
アップルスタッフ「ご安心ください。修理は可能です。ただし修理費が高額になり、正直買い替えをされるお客様が多いです」
重田「マジですかー、ちなみに修理費って大体どのくらい必要か分かりますか?」
アップルスタッフ「水濡れ修理の場合金額が決まっておりまして、大体9万円ぐらいが確実に必要になります」
重田「高いですね〜」
アップルスタッフ「そうですね。なので新しく買い換えされるお客様が多いのだと思います」
よっぽど重要なデーターがない限り、修理するのにメリットはないって感じ。
修理してもデーターが復活する保証もないしね。
教訓その10 MacBookAirは水濡れで故障したら修理費9万円。ほとんどの人が買い替える
つい1時間ぐらい前までは何の問題もなく一緒に仕事をしていた相棒が今ではえらく高額な「湯たんぽ」になってしまっていたことが今でも信じられない。
ただPCがないと仕事にも支障が出てしまうので、すぐにでも購入を決断する必要があった。
ただ幸いなことに、明日は島根出張でPCが必要なく、明後日は休み。
僕には2日間の猶予が残されていた。
再度インターネットで調べまくってある情報をゲットした。
それはとても単純で、とにかく自然乾燥させろとのこと。そして電源ボタンを押せというものだった。
これにかけてみよう。
最後のあがき、2日間の自然乾燥
そうと決まれば少しでも乾燥させたい僕は仕事帰りに100均に寄って乾燥剤を購入。
家にあったちょうどいいサイズのビニールにホッカホカのMacとタオル、乾燥剤を入れセット完了ーーー!!
正直その姿からの復活は到底期待できるものではなかった。
1日目
島根出張から帰ってきて様子を見てみると、Macは冷たくなっていてついに湯たんぽとしての機能もなくなり単なるオブジェになっていた。
この時点で僕のメンタルはほぼ崩壊状態。
もうダメかもしれない、、、
2日目
朝からソワソワ
家にいたらすぐにでも電源ボタンを押してしまいそうなので朝から外出して、3時ごろに帰宅。
我慢の限界に達していた僕は帰宅と同時にMacのもとへダッシュ!!
袋から取り出し電源コードをつないでみると
よしっ!光ってる。
ついにこの時が来た。
満を持して電源ボタンを長押し、、、、、
・
・・
・・・
・・・・
「ザーーーーーーァン」
おぉぅ!!聞き覚えのある起動音!!
キタキタキタキターーーー
2日ぶりに再会したログイン画面!!しかもいつも通り!!!
「ジョブズバンザーーーイ!!いやっティムクックバンザーイ!!」
とりあえず、今の所何の不具合もなさそう。
これはもしかしたらもしかするかもぉ〜〜!!
神様!!ありがとう!!
しかしまだ油断はできない!!
前情報では電源が立ち上がったとしても、バッテリーがダメで充電ができず電源コードをつなぎっぱなしにしないといけなくなったとか、データーが飛んでしまっている、キーボードが反応しないなどの不具合が発生するケースがあるみたいなので、一通りチェック。
うーん、なんら問題なし!!
「ジョブズバンザーーーイ!!いやっ!!クックバンザーーーーイ!!」
すでに新品の購入を覚悟していた僕にとって、ホント最高の瞬間だった!!
何て言うか凄い得した気分!!何ならもう一度濡らしてやって、また味わってやろうかと思うほどでした。
まとめ
長々と書いたけど、実体験から感じたMacが水濡れした時の対処法は
-
とにかく拭く(特に空気孔が重要)
-
余計なことはせず数日間放置(濡れてしまったら何をしても無駄、すぐに復活するなんて夢を見ない)
のみです 笑
多分MacBookだけじゃなく、全てのPC水濡れ故障に共通する最善の対処方だと思います。
やってしまった直後はパニックで色々したいと思うけど、その気持ちをグッと我慢してしっかり拭いてあとは待つ!!
僕みたいに電源コードをつないだり、電源をつけようとしたりすると、取り返しのつかないことになるかもしれないので気をつけてね。
まあ、画面がズレて、キーボードも効かなくなって、発熱して湯たんぽになるようなヤバイ状態からでも、なんだかんだで復活したから大丈夫。
あなたのMacもきっと復活してくれるはずです。
PS.この後、速攻でキーボードカバーを購入しました 笑
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