⒈シートカバーについて
皆様、こんにちは。本日は、車好きな方々にとって気になるテーマ「シートカバー」についてお話ししたいと思います。シートカバーを装着したいけれど、車検や保安基準にどう影響するのか、装着後のメンテナンスはどうすればいいのか、そういった疑問をお持ちの方々に向けて、本記事をご用意しました。
シートカバーは、車の内装を保護したり、自分好みのスタイルにカスタマイズしたりするためのアイテムです。しかし、シートカバーを装着することで車検に問題が生じたり、保安基準を満たさなくなったりしないか、という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな皆様の懸念を払拭し、シートカバー装着に対する理解を深めるための情報を詳しく解説します。また、装着後のメンテナンス方法や、アウトドアでのシートカバー利用についても触れていきます。
一緒に、シートカバーについて学んでいきましょう。
⒉シートカバー装着の目的
シートカバーとは、その名の通り自動車の座席(シート)に取り付けるカバーのことを指します。しかし、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、シートカバーの一番の目的は座席の保護です。自動車のシートは日常の使用により摩耗の影響を受けたり、飲食物の汚れが付着したりします。シートカバーを装着することで、これらのダメージからシートを保護することが可能になります。
また、シートカバーは清掃の簡素化にも貢献します。シートに直接付着した汚れは取り除くのが困難であることが多いですが、シートカバーならば取り外して洗濯することや最悪の場合交換することも可能です。これにより、車内を清潔に保つことが容易になります。
さらに、シートカバーによって車内の雰囲気を大きく変えることが出来ます。色やパターン、素材など、多種多様なシートカバーが市場に出回っており、自分の好みに合わせて選ぶことができます。車の内装をパーソナライズすることで、ドライブの楽しみが一層増すでしょう。
これらのメリットから、シートカバーは多くのドライバーにとって魅力的なアイテムと言えます。しかし、装着には注意が必要です。次のセクションでは、シートカバー装着における車検や保安基準について解説します。
⒊シートカバーと車検
シートカバーの装着については、法律により細かく基準が定められています。この基準は、『道路運送車の保安基準』といい、この基準をクリアできない場合は車検に通すことが出来ません。具体的には保安基準の乗車装置の項目にある『難燃性の材料』に記載されている基準を満たす必要があります。
シートカバーを装着した場合、難燃性の材料に関し、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
① 指定自動車等に備えられている内装と同一の材料であって、かつ、同一の位置に使用されているもの
② 公的試験機関等が実施した試験結果を記載した書面その他により、難燃性であることが明らかである材料
①に関しては純正シートに付け替えた場合が対象(何らかの理由で純正シートを交換する必要があり、同型式の純正シートに置き換える場合など)で、シートカバーに関しては②を満たす必要があります。
②の場合は下の写真のように公的試験機関が発行した試験結果を添付する必要があります。
これは車検の際に検査官に提示することで難燃素材であることを証明します。
証明書はメーカーごとに異なりますが、商品に同梱されている場合や商品ページよりダウンロードして使用したりと様々です。
また、車検には影響しませんがサイドエアバッグに対応しているかどうかも重要なポイントです。特に現行ジムニーであるJB64WやJB74Wのシートにはサイドエアバッグが装備されています。
サイドエアバッグは車両の側方より他の車両が追突した際に乗員を守るためのアイテムで、安全性の向上に大きく貢献しています。
しかし、カバーによってはせっかくのサイドエアバッグが開かなくなるものもあります。
サイドエアバッグ対応のシートカバーはその部分だけ切れやすい糸を使用しており、作動時に影響しないような工夫がされています。
安全性に関わる装備であるため、出来るだけサイドエアバッグ対応のものをお勧めします。
これらの基準を確認し、適切な手順で装着することが求められます。次のセクションでは、シートカバーのメンテナンスについて解説します。
⒋
シートカバーを清潔に保つことは非常に重要です。汚れや塵が積もると、シートカバーの素材が劣化する可能性があります。また、汚れが長時間放置されると、シートカバーの色が変わる可能性もあります。
手入れの方法は素材やカラーによって変わりますので、購入されたシートカバーメーカーの指示に従って清掃を行ってください。
4.2 定期的な確認
定期的にシートカバーの状態を確認することをお勧めします。これにより、早期に摩耗や損傷を発見し、必要な修理や交換を行うことができます。
4.3 保護
シートカバーを直射日光や過度な湿度から保護することも重要です。これらの環境要因はシートカバーの素材に影響を与え、その寿命を短くする可能性があります。
車内は場合によってはかなり過酷な状況になります。真夏の車内温度は70度を超えることもあり、シートカバーの保湿などしっかりメンテナンスを行ってあげて下さい。
以上の内容は一般的なメンテナンスのポイントですが、シートカバーの種類や素材により、具体的なメンテナンスの方法は異なる場合があります。そのため、シートカバーを購入したメーカーから提供されるメンテナンスの指示を必ず確認してください。
シートカバーのメンテナンスとしてクリーニングは非常に重要な作業です。特に、シートカバーは車の中で直接皮膚に触れる部分であり、常に清潔に保つことが望ましいです。
⒌シートカバーの脱着方法
シートカバーのメンテナンスについて説明したので、次はシートカバーの取り外し方法をご案内します。
5.1フロントシート
①ヘッドレストを取り外します。ヘッドレストにベルクロが付いている場合や、バックルがある場合は、ヘッドレストカバーの両側を開きます。
②次に、背もたれのサイドにあるファスナーを開き、シートカバーを外します。
その際、ヘッドレスト部のホールが破れないよう注意してください。
③座面の下にあるスナップやストラップを確認し、それらを取り外します。
ストラップやフックを緩めた後、シートカバーを外します。その際シートと背もたれの間の空間から緩めたストラップを引き上げます。ストラップを引き出した後、カバーをカーシートの残りの部分から持ち上げます。
5.2リアシート
①ヘッドレストを取り外します(ボタンやサイドにあるプルアップを使用することで可能です)。
②シートの背面にあるプロテクターを外します。
③背もたれ背面のマジックテープを外します。
④座面を上に持ち上げ車両から外します。
座面裏の紐の結び目をほどき、ベルト類を外します。
⒍アウトドアにも大活躍
シートカバーは車内を清潔に保つだけでなく、車の内装を個性的に演出するためのアイテムです。アウトドア活動が好きな方々にとって、シートカバーはまさに必需品と言えるでしょう。ここでは、アウトドアでのシートカバーの活用方法とその魅力について解説します。
アウトドア活動では、泥だらけの靴や汗をかいた体、濡れた水着などをそのまま車に乗せることが多々あります。そんな時、シートカバーがあれば車のシートを汚れから守ることができます。また、シートカバーは取り外し可能なため、汚れたら家で洗濯することができます。
また、アウトドア好きな方の中には、車中泊を楽しむ方もいらっしゃるでしょう。シートカバーは車中泊を快適に過ごすためのアイテムとしても活躍します。例えば、通気性の良い素材のシートカバーを選べば、夜通し車内で過ごす際のムレを防ぐことができます。
シートカバーは、そのデザイン性から車内の雰囲気作りにも一役買っています。アウトドアテイストあふれるシートカバーを選べば、車内が一気にアウトドア気分満点の空間に変わります。カモフラージュ柄やアニマルプリントなど、アウトドア好きにはたまらないデザインのシートカバーも多数販売されています。
このように、シートカバーはアウトドア活動において、車のシートを保護するだけでなく、快適さを追求するためのアイテム、そして車内を個性的に演出するためのアイテムとして、幅広い活用が可能です。アウトドアを楽しむ皆さまにとって、シートカバーはまさに必携のアイテムと言えるでしょう。
⒎まとめ
シートカバーは、皆さんの車をパーソナライズし、座席を保護する素晴らしいアイテムですが、その装着とメンテナンスには注意が必要です。車検では、シートカバーが保安基準に適合していることが求められ、適合を証明する書類が必要になることもあります。また、シートカバーが背面を保護していること、特に後部座席の乗員保護が施されていることが必要です(1)。
シートカバーのメンテナンスには、定期的なクリーニングが含まれます。クリーニングには市販のクリーナーを使用できますが、家庭用の洗剤や石鹸も使用可能です。ただし、クリーニングする前には、必ずシートカバーの材質を確認し、適切なクリーニング方法を選択してください(2)。
シートカバーの取り外しは、フロントシートとバックシートで少し手順が異なりますが、基本的にはヘッドレストの取り外し、ストラップの解放、そしてカバーの持ち上げという手順で行います(5)。
シートカバーは、車の見た目を改善し、長期的な耐久性を提供しますが、その利点を最大限に活用するためには、適切な取り扱いとメンテナンスが必要です。これらのガイドラインを参考に、あなたのシートカバーが長持ちし、あなたの車が最高の状態を保つことをお祈りしています。