大変長らく販売をお待たせしているCL20バンパーにようやく販売目処が立ちましたのでお知らせいたします。

数十回によるサンプル作成と修正を重ねてブラックバージョン(CL20-2型)は開発に成功し量産品の到着を待っている最中です。

これから品物が届き弊社での検品をした後、付属品のテストや説明書の作成、梱包箱の作成を経て春頃店頭またはオンラインショップにてデリバリー開始という流れになります。

そして、2月10日〜13日で開催される大阪オートメッセ2024のシーエルリンクブースにて先行お披露目とさせていただき、オートメッセ出展記念として数量限定でCL20-2型コンプリートカーを予約受付させていただくこととなりました。

オートメッセではパーツ単品の予約は出来ませんので予めご了承くださいませ。

コンプリートカーの予約もご注文いただいてから車両製作を始めるので納車時期はパーツ単品をリリースできるタイミングより後になろうかと思われます。

メッキバージョン(CL20-1型)につきましては今現在明確な発売時期の目処は立っておりません。

進捗といたしましては素材の仕様変更が決まりました。

スチール製バンパーの場合、CL20バンパーの形状だとセンターとサイドパーツを別々にプレス成形し溶接で合わせるという方法になりどうしても熱による歪みが生じてしまいます。

※動画には電動工具の騒音が録画されていますので音量にご注意ください

この後、研磨工程を経てクロームメッキをかけますが、少しでも熱による歪みや溶接跡があるとメッキの光反射で歪みが塗装に比べかなり目立ってしまうので加工に高度な技術と時間を要します。

私達はまず日本国内で試作品を作り、海外工場にて量産を試みましたが商品として販売出来るまでの品質に至らず、これまでに加工方法を変えたりメッキ工場を変えたり数十回のサンプル製作と改善を繰り返しました。ここが開発に期間を要している最大の原因です。

※実際のやり取りした動画から抜粋

商品化することを最優先にした場合、試作と同じように国内で生産しメッキ加工すればリリースは可能ですが商品価格が30万円前後になってしまい、とても現実的な価格ではございません。

なんとか10万円台前半で販売することを優先し再考した結果、メッキバンパーに限り素材をスチールからABS樹脂に変更することとなりました。

素材をABS樹脂にすることでバンパーを1つのパーツで成形することが可能となり、メッキをかけて表面が綺麗なメッキバンパーが出来るのではないかと思案し、現在金型の製造が終わりABS製メッキバンパーのサンプル到着を待っている状態です。

ここまでが現在の進捗です。

お客様に長い間お待たせしてしまった主な理由は、量産体制が整っていない状態でプロトタイプを出展してしまったことにあります。また、このバンパー形状を保ちつつ、スチール製でクロームメッキ仕上げの理想を掲げましたが、当社の経験やノウハウが未熟であり、何が可能で何が不可能なのかを正確に判断できませんでした。スチール製に固執しすぎた結果、4年間という長い時間と数十回にわたるサンプル製作に多大な費用を費やし、結果としてABS製への切り替えの判断が遅れてしまいました。

このような判断の遅れが原因で、お客様にお待たせする形となり、心からお詫び申し上げます。

また、進捗についても、サンプル製作と改善を何十回も繰り返しているだけで、大きな進展がなかったため、小さな動きを進捗報告することで期待を煽ることになるのではないかと懸念し、大きな進展があるまで報告を控えていました。しかし、これが逆効果となり、情報更新がないまま2年が経過し、お待ちいただいているお客様に対して不義理を働いてしまったように映ってしまったことも、深くお詫び申し上げます。

今後の予定ですが、2月中にABS製でメッキをかけた状態のサンプルが届き現物チェック出来る予定ですので追ってまた連絡いたします。